家電

洗濯機の選び方

洗濯機は、デザインで選ぶ時代になりました。「壊れたら買い替える」から、「壊れていないけど住空間にマッチする」から買い替える。

そんな商品が洗濯機。「デザインが良いものは分かるけど、洗濯機は衣類がきれいにならないと意味ないよね?」そんな声が聞こえてきそうです。そりゃそうですよね。

洗濯機は使い方によって、おすすめの方式も変わってきます。次はドラム洗が気になっているのよね~という方にも役立つ内容となっています。

洗濯機の選び方

■タテ型かドラム式か 
■洗濯の内容を明確にする
■乾燥まで考えると組み合わせは多彩に

昔は洗濯機を「屋外に設置」することが普通でした。マンションなどでもベランダに置いてましたね。

それがタテ型の全自動洗の登場とともにだんだんと屋内設置が増えました。今では、外に置くなんて考えにくくなりましたね。

屋内におくからこそ、「デザインが重要」となってくるわけです。

タテ型かドラム式か 

洗濯機の購入で一番悩むのがタテ型かドラム式か?ということですね。

タテ型は、上から洗濯物を入れ、そこにあるパルセーターという部品で水流をつくり洗濯します。

ドラム式は、横からドアを開けて洗濯物を入れ、ドラムと呼ばれる洗濯槽自体が回転して洗濯します。

もちろん、細かく分けると二層式というものもあります。洗濯槽と脱水機が分かれているパターンですね。実は、根強い人気があります。が、ここでは、タテ型とドラム式の2種類で考えます。

10年ぐらい前は、「ドラム式は汚れ落ちがいまいち」。真っ白にするにはタテ型という声も多かったようです。

これは、衣類を洗濯する方法に差があるから。

今は、ドラム式の洗濯能力も高くなり、洗浄力が上がっています。しかしながら、依然としてタテ型が強い場合もあります。

例えば、泥汚れのひどい衣類をゴシゴシとこすり合わせてきれいにすることはタテ型の強みです。

○タテ洗のメリット
 ・衣類をこすり合わせることでゴシゴシ洗いができる。泥汚れに強い。
 ・本体が軽く、設置が容易。我々でも設置対応ができる。
 ・ドラム式より相対的に価格が安い。

○ドラム式のメリット
 ・使用する水の量が少なく、水道代が安い。
 ・(基本的に)乾燥まで一気に行うことができる。
 ・衣類を痛めず洗濯できる、また温水洗浄などの付加機能もある。

さらにデザインで選ばれるのはドラム式ですね。それぞれのデメリットも確認しましょう。

×タテ洗のデメリット
 ・衣類どおしをこすり合わせるので衣類が傷みやすい。
 ・洗濯槽に毎回、水をためるので水道代がドラム式より高い。
 ・上から洗濯物を入れるため上部に空間が必要。

×ドラム式のデメリット
 ・使用する水の量が少ないので泥汚れに弱い。
 ・本体が重く、設置が困難。我々で移動させるのは大変。
 ・タテ洗より相対的に価格が高い。

「洗濯機」を購入するので、そもそも汚れが落ちないと話になりません。ドラム式に不満を持たれている方は汚れが落ちない!と感じる人が多いようです。とはいえ、ドラム式もひどい泥汚れは厳しいですが、基本的な汚れ落ちは、ほぼ変わりません。

泥汚れについては、タテ洗でも洗濯槽に入れる前に十分に大きな泥を落としておかないと故障の原因にもなりかねませんのでご注意ねがいます。

タテ型もドラム式も気を付けていただきたいのは、乾燥機能が付いていない場合があるということ。乾燥機能が必要であれば、洗濯機の名称に「洗濯乾燥機」としっかり書いているものを購入しましょう。

また、乾燥機能は洗濯容量の半分以上あれば乾燥機能ありとうたえるようになります。ということは、洗濯容量をフルに使うと乾燥までできないということにもなります。ここは、気を付けたいところですね。

洗濯の内容を明確にする

タテ洗とドラム式は同じ洗濯機ですが大きく機能が違います。値段も違います。ここは、デザインで決めたい!というのも理由としてもいいのですが、後悔しないように「利用目的を明確」にして種類を選びましょう

例えば、共働きで洗濯物を干す手間と時間がない!ということなら、圧倒的にドラム式がおすすめ。(もちろん乾燥機能付き)

また、ドラム式でも乾燥機能を重視するのであれば、「ヒーター式」より「ヒートポンプ式」を選んでください

ヒーター式はドライヤーで乾かすイメージ。電気代もかかりますし、衣類を縮める可能性あります。ヒートポンプ式はエアコンの除湿機能で乾かすイメージ。こちらは電気代も少なく、衣類も痛めません。省エネで選ぶなら、ヒートポンプ式を選びましょう。

洗濯回数が多い場合も水道代を考えるとドラム式がおすすめ。でも、水を大量に使うタテ洗の方が汚れが落ちやすいことも確かです。初期費用となる本体代もタテ洗の方が安いですし。

屋外スポーツをする人が多く、常に泥汚れの練習着やユニフォームがあるのであれば圧倒的にタテ洗がおすすめです。

40年前、50年前と違って、洗濯自体も大きく変わりました。昔は、「汚れたら洗濯する」で何日も同じ服を着ることもありました。今は、「着たら洗濯する」となっています。すぐに洗濯するからタテ洗もドラム洗も洗浄能力に違いがあるともいえます。

「着たら洗濯する」でも苦戦するのは「皮脂汚れ」です。白いシャツが「黄色く」なるあれですね。皮脂汚れには「温水洗浄」が有効です。人間の皮脂は40℃を超えるお湯につけると溶けだしていきます。

タテ型にも温水洗浄機能が付いていますが基本的に水を大量に使うのでおまけ程度の機能です。あれだけの水をヒーターで温めると電気代がかかりすぎます。ここはドラム式がおすすめ。

とはいえ、冬場の洗浄力向上には「温水洗浄機能」はむちゃくちゃ役立ちます。この機能がついていると便利です。

乾燥まで考えると組み合わせは多彩に

乾燥まで一気通貫に終わらせたい。朝スイッチを入れて、夜たたむだけにしたい!場合は乾燥機機能付きのドラム式がおすすめ。ですが普段は、外に干すし、「乾燥機は専用のものが欲しい」という方もいるかと思います。

やはり、「乾燥機」も根強い人気があります。特に洗濯回数の多い家庭は、乾燥機を回している間に次の洗濯ができますしね。

日照時間の短い地域などは、「衣類乾燥除湿機」を併用するのが当たり前です。意外に太平洋側と日本海側で普及率が違う商品でもあります。

家電というくくりからは外れるかもしれませんが「ガス乾燥機」もあります。これは電気よりパワフルに乾燥できますがヒーター乾燥ということは変わりません。衣類を傷める可能性は考慮したいところ。

しかしながら、短時間でふわっと乾燥させることができますので目的によっては選択肢に入るかと思います。

「組み合わせが多くなりすぎるよ~!」と悩ませてしまっていますが、買い替え前には、洗濯の目的を明確にして組み合わせも考えておきましょう。

あえて選択肢を増やすと、タテ型にも乾燥機能付きがあり、おすすめです。

このタテ洗の乾燥機能は、衣類乾燥ということでは、しわになりやすく使い勝手が非常に悪いです。乾燥機能を使う前に一度、洗濯物を取り出してしわ伸ばしする必要があります。

しかし、乾燥機能を使うと「タテ洗の洗濯槽のカビ付を防ぐ」ことができます。普段は乾燥まで使用しなくとも週一回ぐらい乾燥させてもある程度効果が期待できます。

まとめます。

洗濯機はタテ型かドラム式か。個人的にはドラム式がおすすめです。が、単に「洗濯」だけでなく「乾燥」も考えると組み合わせは多彩となります。

家事の効率化を考えるとタテ洗と乾燥機の組み合わせでないとドラム式だけでは効率が悪いですしね。

やはり、家族構成や利用目的を考えて、しっかり事前検討しておきましょう~。

この記事が少しでも皆さんに『役立つッ!』と言ってもらえるとうれしいです。

ほなね~