面接

学生時代力を入れたことで『バイトの経験』を輝かせるためにできること。

ぱんだりやん

ども、どこかのだれかの役に立ちたいブロガーです。

面接での定番質問は「学生時代力を入れたことは何ですか?」。この質問については、就活する人は全員、準備することと思います。

多くは、クラブ活動や委員会活動、といった組織に所属する活動。学生らしく、留学をはじめとする勉強やゼミ活動。そしてもうひとつが「バイトの経験」ではないでしょうか?

よく、「学生時代に特別な経験なんてしていない」という人がいます

しかしながら「特別な経験」って、必要でしょうか?「特別な経験」は単純に「自分の長所や自分自身を紹介しやすい経験」に過ぎません。

バイトの経験も視点を変えれば立派に「特別な経験」になるはずです。

『学生時代に一番力を入れた経験』をどう、書類に書くか?どう、面接で相手に伝えるか?「学生時代に力を入れてきた経験なんてないよ~」というひとに読んで欲しい。ガクチカの深掘り方法です。...

学生時代力を入れたことで『バイトの経験』を輝かせるためにできること。

■バイトの経験は、みな同じようになりがち
■バイトの経験から何を学ぶか
■感心したバイト経験

「バイト」は、「アルバイト」ということですね。正社員等ではなく、決まった時間や不定期に時給等で収入を得るためにする仕事といったところでしょうか?

学生でできるものなので、派遣社員のように終日、勤務するという場合は少ないかと思います。

まあ、塾の講師とか、派遣のバイトでそのまま就職というのは、バイトを通じてやりたい仕事が見つかったいい経験かもしれませんね。

飲食のバイトなども飲食業界に元々興味があるからバイトする面もあるはずです。

なにも大企業でインターンシップを受けなくてもバイトで十分に社会経験もできますね。

バイトの経験は、みな同じようになりがち

そんな「バイト」なのですが、就職活動においてはみな同じ経験をしたの?と聞きたくなるくらい同じ自己PRのオンパレードです。

面接ではもちろん、エントリーシートでも似たような経験が羅列されます。

具体的には、「飲食店のオープニングスタッフの経験」です。飲食店が新規オープンのコンビニに置き換わってもいいですし、学習塾等でも同じです。単にオープニングでなく、普通のバイト経験でもいいのですが、この後に続く自己PRがびっくりするくらい似てきます

それが、「最初は上手くいかなかったが、常連さんの声を聴き、自分自身で改善を図ることでなじみのお客様も出来、店からも信頼され、新しい商品の開発に関わることができました。」という感じの自己PRです。

細かいところは、若干、違う場合もあります。「バイトの先輩として、あとから入ってくる後輩の指導係になった。」とか「経理的なところも任され、社員ではないのにレジを任された。」こんなことも多いですね。

確かに良い経験ですし、その人なりの工夫や努力、周りからの信頼も感じ取れます。にもかかわらず、「他の人と同じに見えてしまう」

これは、本当にもったいないですね。

クラブ活動や勉強でもっとアピールできるものがある場合は良いのですが、アピールできるものが「バイトの経験のみ」の場合は、気を付けないと誰が話をしても大差がないものになりがちです。

また、これの恐ろしいところは「一見、いい内容のガクチカ&自己PRになる」ということです。

就活をしている友だちや他の人に聞かせても「悪くないと思う」という返事になります。この「悪くない」は問題です。

面接が通らないポイントに一つに「良い評価も悪い評価もできない」ということがあります。どっちか分からないから人数の関係もあるしNGにしようという感じですね。「その人のことがよく分からない」は、不合格の一番の要素かも知れません。

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バイトの経験から何を学ぶか

では、バイトの経験から何を学ぶべきか。バイトの経験は「小さな社会人経験」です。やはり、社会についてしっかりと学ぶということが大切かと思います。

そもそも、なぜ、バイトをすることになったのかを考えてみましょう。お金が必要だったんだと思います。では、なぜ、お金が必要なのか?

遊ぶお金?何か趣味のものを買うお金?一人暮らしするお金?目的がある中で選んだバイトのはずです。時給が高いバイトのほど、何かしらの制約や能力が必要だったこともあるでしょう。

楽そうだったや時間の融通が利きそうだったもあるでしょう。そういった様々な要素を「後づけ」でいいので考えてみましょう

この大前提を考えることで、実はクラブ活動や勉強など「学生の活動」よりも一歩前に進むことができます。

「バイトの苦労=社会人の苦労」と理解できるとそれだけで、面接では、『響く経験』として語ることができます

具体的には、飲食店のバイト等で、「社会の縮図」のような出来事は無かったでしょうか?そこから自分自身が感じたこと、学んだことはなかったでしょうか?

私自身は数多くのバイトを経験しました。それは、クラブ活動が優先で時間的な制約があったことでスポット的なバイトが多かったということもあります。

しかしながら、バイトも「社会人経験のひとつ」と考えてと誘われたバイトは断らずすべて経験しました。本当に楽で時給の高いものもありましたし、めちゃくちゃ体力的にきついバイトもありました。

水商売のバイトもしたのですが、それはスナックでのバイトでした。そのお店のママさんは、元々大阪の北新地というところでホステスをされていたのですが、北新地の話は面白かったですね。

ホステスさんは、個人事業主に近く、お客様はお店に支払うのではなくホステスさんに支払って、ホステスさんがお店に支払いをする。

もちろんNo.1になる方がお店の待遇も良くなるしいいですが、女の世界。嫉妬も激しいらしく足の引っ張り合い。うちのママさんは常に2位を取ることを目指していたそうです。

またバイトではありましたが服装や言葉遣い、時間には厳しかったですね。学びが多かったです。

ちょと、この経験は特殊かもしれませんが、多かれ少なかれ「社会との接点」はバイトの方があるはずです。このあたりをふくらましたいですね。

感心したバイト経験

面接官をしていて、感心したバイト経験もご紹介します。

1.ホームページ作成の飛び込み営業のバイト

これは、ほぼ「営業業務」でした。一応バイトということだったのですが、飲食店等の個人事業主の会社に訪問し、ホームページ開設をおすすめするというものでした。

とにかく飛び込みで話をして回らないと安い時給分しかもらえません。成約等までいくと歩合制で大きな収入があるようなものでした。

当然ながら効率よく、かつ成果を上げたいので工夫をします。

その学生の工夫と取組み、成果はすでに社会人のトップ営業マンのそれでしたね~。そこで学んだことを学生時代に力を入れた陸上競技の話にもつなげていったのが印象的でした。

2.野球場でのビールの売り子のバイト

採用活動をしていると関西では甲子園の首都圏では東京ドームのビールの売り子の経験者が数多く、面接に来られます。

この売り子のバイトですが、詳細はわかりませんがランキング制になっているそうです。いかにして売り上げトップになるか?

その学生さんの置かれている順位によって戦略が違います。

甲子園でも東京ドームでも一番の人はダントツらしく、2番手、3番手はいかに売上を下げることなく、そのポジションをキープするかという工夫をされていました。

3.テレビ番組制作のADのバイト

さいごは、番組制作会社でのADをしていたという経験です。

これは単純に大変そうでしたがさまざまな経験をしており、また、段取りから、事前調整、交渉等「仕事」がすべて詰まっているバイトでした。

経験自体が面白く、また自己成長に繋がっている印象でしたね。

まとめます。

ガクチカでPRするには「バイトの経験」は、「他の人と似たようになりがち」

しかしながら、バイトの経験は「社会人の経験」でもありますし、実際に「社会と繋がっている経験」でもあります。

具体的な経験を通じて、魅力的な自己PRにつなげることもできるはずです。なぜ、そのバイトにチャレンジしようと思ったのかなど、本質的なところに立ち返って考えてみましょう。

この記事が少しでも皆さんに『役立つッ!』と言ってもらえるとうれしいです。

ほなね~