面接

書類選考を担当する人がエントリーシートを読んで合否を判断するポイント4つ

ぱんだりやん

ども、どこかのだれかの役に立ちたいブロガーです。

新卒で就職活動される学生さんは、履歴書も書きます。くわえて、大多数の方が応募の時に作成するのが『エントリーシート』ですね。

採用担当者がエントリーシートを読む上でのポイントを紹介します。私自身は、累計で3万枚は読んできたかも。

「書類選考あるある」ですが、おそらくこのくらい読んできた人はぱっと見るだけで内容が分かるようになっていると思います。

書類選考を担当する人がエントリーシートを読んで合否を判断するポイント4つ

① 全体をざっと眺めてみる。
② 定型の書き方にはまっていないか確認する。
③ 相手の伝えたいことは何かを探す。
④ 会いたいと思うポイントをチェックする。

エントリーシートは、就職活動する学生さん自身が何枚も書きますよね。たくさんの書類を、企業の人って、「ほんまに読んでるの~?」と感じますよね。

実際には、『本当に読んでます。』

3万枚以上のエントリーシートを読んできた私が、エントリーシートを読むポイントがこの4つです。

① 全体をざっと眺めてみる。

まず、エントリーシートの取り扱いですが、基本的にWEBで入力したものも、選考時には紙でアウトプットして管理します。

どうしても面接は『時間との戦い』でもあるので、紙の書類を運用するほうが効率的なこともあります。

毎年毎年、項目を変更している企業もありますが、下記の3つの項目はほぼ必ずといって質問としてあるんじゃないでしょうか?

■専攻・勉強してきたこと

■学生時代に一番力を入れてきたこと

■志望動機

リクルートさんの「OPEN ES」にも、専攻とガクチカ(学生時代に一番力を入れてきたこと)は項目がありますね。

で、エントリーシートを書類選考するにあたって、まず、全体をざっとざっと眺めます

何が分かるかというと『同じような内容だと、同じような見た目になる』んです。

皆さん、基本的に枠いっぱいに記入しますよね。よっぽどの自信家でないと1行で終わることはないはずです。

あ、記入の分量より内容重視ではありますが、基本的にあまりも記入していないものはNG(不合格)にしますね。

同じような内容というのはどういうことか。

例えば先ほどのように、『勉強したこと』『一番力を入れたこと』『志望動機』とあったとして、どの内容もおんなじ内容を書いてしまうということなんです。

いやいや、聞かれてることが違うんやから、答えも違うでしょう。そう思いますよね。でも実際は、意外に同じことを書いてしまうんです。

どんな質問項目でも、自分の『強み』のPRに活用したい!ということかもしれませんが、一つの体験やエピソードに集約していってしまう・・・。

こんなエントリーシートが数多くあるんですよね。

それが俯瞰するとすぐに分かります。同じことを書いていたら、基本的に一つの設問を読み込むことでその人なりが分かるので、まず、全体を俯瞰してざっと見て『あたり』をつけてます。

ちなみに、私は同じことを書いていても内容が良ければ合格にしています。

② 定型の書き方にはまってないか確認する。

『定型の書き方』って、何なんだ?

ということなのですが、WEBで「エントリーシートの書き方」と検索するといろんなアドバイスが出てきます。

これに従って書くと『定型』になりがちなんですよね。

様々な書き方のアドバイスを参考にすることは全く問題ありません。ぜひ、参考にしてください。

問題は、せっかくのアドバイスを『もう一歩、深堀りできていない』ということ。

私が、ああ、またか~と思ってしまうエントリーシートは、具体的にこの3つです。

『留学での苦労』

『バイトで責任のある仕事を任された』

『サークルでパートリーダーになってみんなを引っ張った』

という3つ。これらの経験は『定型』になりがちです。

『定型』にはまると、なんと『全文を読まなくても内容が理解できちゃう』んです。なぜか、アドバイスは個人ごとに違うはずなのに内容が同じになるということですね。

こうなると書類選考の通過率は下がっちゃいます。

ひとつ例を出すと、

“学生時代にしかできないことをと考え、入学してから海外に留学することを目標にしていました。自身で資金を稼ぐためバイトも頑張り、語学も力をいれました。しかしながら留学先では全く語学が通じず、部屋にこもることが多くなりました。これではいけない!と持ち前のチャレンジ精神でホームステイ先の近くにあるお店でバイトをさせて欲しいと頼み込み、実戦で語学力を磨きました。そのおかげもあり、留学終了時には優秀賞をいただきました。”

みたいな感じです。読んでみても、「めちゃくちゃいい経験」ですよね。

でも、こういった経験&記述が本当にたくさんあるんです。

こういった定型にはまったエントリーシートは、書いた人の『人柄』が伝わらないことが多いですね。そうなると、「会って話をしてみたい」とならないので不合格にしがちです。

③ 書き手の伝えたいことは何かを探す。

①と②は、エントリーシートを大まかに見て、『あたり』をつける方法でした。③からは『合否を判断するためのポイント探し』となります。

この人は、このエントリーシートで『何を一番伝えたいのかな?』ということを探します

皆さんもエントリーシートを記入するにあたって『キラーコンテンツ』があるはずです。

これは、その後の面接でも『必ず話をする、あなた自身を紹介するもの(強みなど)』ですね。

はっきり言って、これさえあればどこの会社のエントリーシートも怖くありません。どこの会社向けでも同じ内容を書けるので。

『キラーコンテンツ』があれば苦労しませんよ~!

おっしゃるとおりです。でも、皆さん一人一人の顔や性格が違うように同じ経験をしてもそこから得られるものは違います。そこをいかに発見して説明するか、これが重要です。

最初に俯瞰して全体を見る、とお伝えしましたが『伝えたい想い』があれば、ぱっと目につくものです。

項目全部に『キラーコンテンツ』は必要ありません。エントリーシート全体の中でのひとつの設問だけでも十分です。

④ 会いたいと思うポイントをチェックする。

さいごは、エントリーシートを見る側の主観ですね。エントリーシートの合否を判断する上で「会いたいか、会いたくないか」これが④のポイントです。

どこか光るところを探すといってもいいかもしれません。

この項目が先ほどの③のポイントと一致していたら最高ですね。書き手の伝えたいポイント=読み手が会ってみて確認したいポイントということなので。

書類選考をする人は、採用活動の運営者だったり、面接官そのものだったり、その会社の採用部門の人間が実施することがほとんどです。

『この人に会ってみたい!』というポイントを書類を見る人は探しています。

面白い経験学生時代の実績(○○で日本一!)みたいなことももちろん、会いたいポイントになりますが、ちょっとした記入の仕方でもいいんです。

「私は周りのみんなからマシュマロちゃんって呼ばれてます。」とか書いてあったらどうですか?会ってみたくなりませんか?

まあ、実際はこういった書き方の人の文章は会ってみると「出オチ」の場合が多いのですが・・・。

エントリーシートって、やっぱりリアルじゃないんですよね。どこまで行っても文字の情報です。実際に会いたくなる、そんな記入を心がけるのもいいかもです。

とはいえ、主観に訴えかける方法なので、奇をてらったものになりがちで正直、特殊な書き方は、おすすめはしません。

でも確実にエントリーシートの合否を決める基準の一つにはなっていますね。

さらに禁断の技ですが、メーカーのエントリーシートで「御社の製品が大好きです。大好きすぎて、毎日いっしょに寝ています!」と書かれるとメーカーの採用担当で書類選考する側としては書類で落とすのは申し訳ないって思っちゃいます(笑)。

まとめます。

エントリーシートを見ているポイントを4つ紹介しました。

① 全体をざっと眺めてみる。

② 定型の書き方にはまっていないか確認する。

③ 相手の伝えたいことは何かを探す。

④ 会いたいと思うポイントをチェックする。

それぞれの項目での書類選考目線は、

①ざっと、全体を見て、同じ内容に偏っていないか確認。偏っていても問題はなし。記載されている内容次第。

②定型にはまっていないか確認。ここは書く側としては、一番気を付けないといけないポイント。びっくりするぐらい同じ経験と内容が多く、個性が埋没してしまいます。

③書き手の伝えたいポイントを探して確認。一番伝えたいこと=キラーコンテンツが何かを探します。もちろん、そのうえで合否を検討します。

④書類選考する側(読み手)が、会いたいと思ってしまうポイントを確認。書面からにじみ出る人柄、会ってみないとわからないよねと思わせる内容

こんな感じです。

採用選考の中で、エントリーシートの書類選考は本当に好きな仕事です。早く本人に会ってみたくてワクワクしてきます。

エントリーシートができたら、だれかに読んでもらって、「会いたくなった?」と聞いて評価を聞いてみるといいかもしれませんね。

この記事が少しでも皆さんに『役立つッ!』と言ってもらえるとうれしいです。

ほなね~!