国語

野球が好きになるマンガ ストッパー毒島

講談社サイトから引用

ぱんだりやん

ども、どこかのだれかの役に立ちたいブロガーです。

昔の子供は野球をやるかサッカーをやるかの二択でした。普通の少年野球で1学年で4チームは作れました。サッカーも3チームは作れました。

サッカーはルールが簡単です。誰でも楽しめます。サッカーを知らない人と、一緒に試合を見に行っても「右のチームが左のゴールに、左のチームが右のゴールにボールをいれたらええねん。手、使ったらあかんで」で説明は終了です。

が、野球はそうはいきません。かつ、決まっていることを聞かれたりすると説明はお手上げです。「なんで、1塁に走るの?」「反対側に行ったらあかんの?」という質問には「そう決まってんねん」としか返せません。

説明したくない人は、「ストッパー毒島」を相手に読んでもらいましょう。

野球が好きになるマンガ ストッパー毒島

■投手のすごさが分かる
■打者のすごさが分かる
■野手のすごさが分かる

ストッパー毒島は、ハロルド作石さんの作品です。当時の選手が実名で出てきます。パ・リーグ万歳!です。

試合や投手と打者の対戦、守備にいたるまで細かに描写されています。臨場感が半端ないんですよね。

投手のすごさが分かる

まずは何と言っても主人公 毒島大広です。160Km/hを超える速球を投げる剛腕投手。

もちろん、単に速いだけではプロ野球では通用しないわけですが、やはり速いに越したことはない。

世界記録の球速はメジャーリーグのチャップマン投手が投じた105.1マイル(169.1Km/h)ですが、非公式では106マイル(171Km/h)を投げたそうです。これは球場内の記録らしく、中継での表示は105マイルという
ことで公式記録となっていないのですが、170Km/hって。

ちなみに大谷翔平選手は165Km/hを投げたことがあります。

毒島はこういった名だたる投手と同じような速球を投げることができます。

主人公なんで、「すごい能力」は持っているわけですが、「完璧」ではありません。見た目は金髪で言動もビックマウスなのですが、しっかりと努力して弱みを克服し、新しい変化球も覚えていきます。

武器となる変化球が「ブスジマチェンジ」って、かっこよくないですか?

プロスポーツ選手なので体が資本。特に投手は体を酷使するポジションです。そのため、投手自身もできるだけ無理をしないというのが鉄則なのです。が、この作品に出てくる投手は「熱い想い」で無理をしちゃいます。

もともと毒島の所属チームは弱小チームで選手もバラバラだったのが一つにまとまっていくのも熱いポイントですね。

打者のすごさが分かる

ストッパー毒島では、実在の選手が出てきます。その最高峰は、オリックス時代の「イチロー」。すでにレジェンドの風格。

打者は、やはり主人公の兄、毒島貴志でしょう。作者が好きな理想の打者を全て合わせたかのような人物で、わゆる「天才」。

納得する一打が出るまでひげをそらないと決め、ヒットやホームランを打ってもひげをそらない。自分の満足できる「作品」にこだわる職人のよう。

主人公の弟、大広もバッティングセンスはいいのですが、なぜ、投手をやめて打者にならないのか?と問われ、「上には上がいる事を子供の頃から知っている」というのは、兄 貴志のことだろうと思われます。

同じ野球に打ち込む兄弟なのですが、仲悪いんですよ。最後の兄弟対決は、手に汗握るのですが、兄弟が仲良くなることはありません。

もうひとり、好きな打者を上げると、主人公の所属する京浜アスレチックスのキャッチャー、佐世保 仁

チームの中でもひときわ冷静で熱い男です。キャッチャーらしく、配球等を読み切って、ヒットもホームランも打てるいわゆる中距離バッター。

けがをしているのに救世主のように現れ、ホームランを打つ場面。見開きページなのですが、しびれます。

野手のすごさが分かる。

ストッパー毒島を読んで、野球について少し詳しくなったなと感じたことが『野手のすごさ』です。

少し野球に詳しくなってくると「思っていることと違う」ということがよくあります。

恥ずかしながら個人的に一番違ったのは、守備のときの野手の動きです。

ファインプレーというと派手なダイビングキャッチやフェンスを越えるようなフライをうまくさばいて捕球!みたいなことが多いですが、そうじゃないということを教えてくれたのが、三条 洋二です。

守備位置って、決まったところに立っているだけと思いがちですが、一流の選手は、打者や投手、配球や状況に合わせて守備位置を変えます。そうすることで無理することなく確実にアウトにできる機会を増やしていくんですね。

前出の毒島兄をもってして、「あいつこそ、まっ先にメジャーに行くべきだな」と言われる選手です。

のちに広島の菊池涼介選手が二塁手で出てきたときは、リアル三条!と思いましたがビジュアルがかなり違うんですよね。菊池選手かっこいいです。

まとめます。

圧倒的な試合の描写で野球を知らない人でも野球が好きになる。マンガ、「ストッパー毒島」。一つの目標に突き進むチームプレーの良さも教えてくれます。

野球を見てみよう!というきっかけがマンガでもいいじゃない。

この記事が少しでも皆さんに『役立つッ!』と言ってもらえるとうれしいです。

ほなね~