
表現力と聞くと「それってアートの世界じゃない?」という反応がきそうです。スポーツでもフィギュアやアーティスティックスイミングなどは表現力が問われます。
しかしながら、芸術やスポーツといった特殊な状況ではなく、仕事や普段でも表現力は大切です。表現力は「アウトプット」ですね。
コミュニケーションにおいて、相手に「自分はこんな人間だよ~」とか、「あなたのことは、こういう風に理解しているよ~」と発信することによって相互理解は深まります。
国語的には、表現力は、課題や設問に対して、『自分自身がこう思ったという根拠を示す力』と言えるかもしれません。「こう思った!」ということを「根拠を持って説明できる」人が表現力の高い人ですね。
表現力を上げるポイント
・何を伝えたいかを明確にする。
・どう伝えたいかを明確にする。
・語彙力を上げる
まず、前提条件としてインプットである「読解力」の対としてアウトプットである「表現力」があります。どちらかだけを鍛えるのではなく、理想は両方鍛えましょう~。
・何を伝えたいかを明確にする。
表現する場は、多岐にわたります。会社のプレゼンだったり、面接だったり、国語の解答だったり、まずは、「何を相手に伝えたいか」を明確にすることがスタートです。
「いやいや、伝えたいことがあるから表現力が必要なんでしょ?伝え方を教えてよ~。」と言われるかと思います。
でも、表現力の一番の課題は、「何を伝えたいか」がブレていってしまうということです。
国語の設問に解答を記入していて、「自分でもよくわからん」となったこと。人の話を聞いていて、「何言っているのかよくわからん」という経験ないですか?自分は、何かを伝えたいと思って書いているのに、相手は、何かを伝えたかったはずなのに、何も伝わらない。
私が心がけているのは、「今回、伝えたいことはこれだ!」と明確にすること。こうすることで、どんな項目もすべて伝えたいことにつながっていきます。
つまり、記入すること、話しすることのすべてが伝えたいことの「根拠」になるということですね。
・どう伝えたいかを明確にする。
伝えたいことが明確になったら、どう伝えたいかを明確にしましょう。これも、『方法論』ではなく、『スタンス』についてです。
結論から話すようにとか、結論から書くようにしましょう!という伝え方の「方法」ではなくて、どのくらいの『熱量』で伝えるかを意識するということです。
国語の設問で考えると、文章の中に必ず、「重要な言葉」が出てきます。本当に伝えたいことって、伝えたい熱量が半端ではありません。これは、作者も我々も同じです。
この重要な言葉を落とさず、解答に記載することで、「わかってますよ~」という「スタンス」が伝わります。伝えたい想いは、ストレートに相手にぶつけるように心がけましょう。
これを意識すると「工夫」が生まれます。表現力豊かな人って、表情も豊かだったり、身振り手振りも大きかったり、「わかりやすい」ですよね。
逆に冷静に淡々と事実のみ伝えるとなると、話し方や書き方のトーンも変わってきます。
相手にどう伝わってほしいのかを明確にすることで、「わかりやすく伝えるための方法」が具体的になり、表現力が上がってきます。
・語彙力を上げる
最終的に「国語」の課題は、すべてここに集約するのかもしれません。読解力を上げるにも、表現力を上げるにも、『基本』となる言葉を知らないと相手の気持ちを読み取ったり、相手に気持ちを伝えたりができません。
表現力を上げるためには、「同じ内容を違う方法で伝える」ことを意識することをおすすめします。
話し方や書き方で「同じ表現が続く」と内容が浅いと感じることがあります。
夏目漱石が「I Love You」を「月が綺麗ですね」と訳したとか訳さなかったとかいう話は有名です。
同じ表現が続くというのは、「愛してる」という内容を「愛してる」という表現しかしないということです。これは表現力が乏しいということになりますね。
表現力を上げるには、夏目漱石ほど意訳する必要はないですが、ある程度の語彙が必要になってきます。その語彙を駆使して工夫していきましょう。
まとめます。
表現力を上げるにはどうするか?
表現力を上げることの大切さは、文部科学省が「幼少時代から身につけておきたい能力」として「表現力の向上」を課題としていることからもわかります。
小さいころに苦手意識を持ってしまうと自分自身をアウトプットする能力である表現力は自分自身にはないものだと感じてしまいます。
しかしながら、伝えたいことと伝えたい想いがあれば、そしてそれを伝えるための道具(語彙力)を磨けば、表現力のスキルは上がります!
日々、磨いていきましょう~。
この記事が少しでも皆さんに『役立つッ!』と言ってもらえるとうれしいです。
ほなね~