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ホワイトアウト 読後感がすっきりする小説

新潮社サイトより引用

ぱんだりやん

ども、どこかのだれかの役に立ちたいブロガーです。

正直、人にススメられて本を読むかというと微妙ですか?でも、本を読むのが好きな人はススメるのも好きな人。

自分が読んでよかった経験を共有したくなるもんです。今回は、映画化もされた、真保裕一さんの作品です。

ホワイトアウト 読後感がすっきりする小説

■まるで映画のような感覚を味わえます。
■普通の人がヒーローになって活躍します。
■ミステリーの要素もあるアクションミステリー?

ぐぐってみると「アクション・サスペンス」だそうです。まあ、このサイトで勝手に「アクション・ミステリー」と思う分には問題ないですよね?ありますか、ごめんなさい。

まるで映画のような感覚を味わえます。

この小説、実際に映画化もされています。でも読んだのは、映画化する前。

映画化もしていない小説なのに、一読した後の感想は、『映画見たみたい』。それぐらい、目の前に映像が広がる小説でした。

絶対、映画化したらヒットするで!と感じずにいられない小説でしたね。で、映画化。映画も見ました。

小説の題である、「ホワイトアウト」という言葉自体、初見でした。描写がすばらしく、まるで自分がホワイ
トアウトに遭遇したような没入感があります。

雪にかかわる言葉って、聖闘士星矢の氷河が放つ「ダイヤモンドダスト!」ぐらいでしたので、ホワイトアウトもすごい技名のようでした。実際、主人公にとっては絶望的な状況です。

あらすじとしては、テロリストに占拠されたダムを主人公が取り返す!という話なんですが(ざくっとしすぎ)、ダムの中にいるかのような、主人公と一緒にテロリストを倒しているような。

スピード感と爽快感が半端ない作品です。

普通の人がヒーローになって活躍します。

主人公は、このダムの職員です。もちろん、主人公として活躍できる体力や雪山の知識のある人なんですが、基本的には普通の人。

普通の人なんですが、今回の事件につながる事故で大きなトラウマを抱えています。主人公の再生の物語でもあるのですが、読者的にも「お疲れ様!よくやった!」と声をかけたくなる活躍です。

自分の専門知識を駆使しながら、もちろん、運の要素もあるのですが50億円もの身代金を要求するヤバいテロ組織に立ち向かいます。

テロリストも普通の人(ダムと雪山は専門)が抵抗してると思わないので、かく乱されていきます。

すごく主人公を身近に感じるのも臨場感が増す要因なんでしょうね。小説やマンガにありがちな、読後に影響を受けて最低限の体力は必要やな!と筋トレしたくなります。

ミステリーの要素もあるアクションミステリー?

私自身が「ミステリー好き」なためか、ちょっとしたどんでん返しがあるのもうれしいですね。基本的には主人公とテロ組織の対立なのですが、ご多聞にもれずこのテロ組織がややこしい。

悪いことする人って、連帯感があんまりないですよね。連帯感がない組織は悪いことしてるのかも。ちょっと、深いこと言った。

主人公は愚直にミッションを遂行していくのですが、テロリストもそれぞれのミッションを遂行していきます。

正体が分かって後から振り返るとめちゃ納得します。

やっぱりサスペンスではなく、ミステリーなのでは?ミステリーの定義はわかりませんがw

アクションがメインなので、『アクション』が必ずつきますが、ミステリー好きにもおすすめです。あの時、誰と話してたのか?的なことの考察・回収も楽しいですね。

まとめます。

『ホワイトアウト』は、「小説を活字で読むだけ」なのにまるで「映画を見たかのような読後にすっきり感」が味わえます。

普通の主人公がめちゃくちゃアクション満載で活躍します。

ミステリーが好きな人にもおすすめです。

ちなみに、映画化されていて、脚本は原作者の真保裕一さん。小説を毀損することなく余すところなく映像化!のはずなんですが、なぜか、『映画より小説のほうが映画的』です・・・。

この記事が少しでも皆さんに『役立つッ!』と言ってもらえるとうれしいです。

ほなね~